SEO対策はWEBマーケティングに欠かせません。その効果的に活用することで自社の成長に直結します。
この記事では、SEOの6つのメリットを解説し、中小企業の経営者やウェブ担当者に役立つ情報を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
SEO対策の6つのメリット
WEBマーケティングにおいて、SEOは非常に重要な集客経路になります。そしてSEO対策に取り組むメリットとしては以下の6つがあります。
- 費用対効果が高い
- 中長期的な集客が期待できる
- 上位表示できると高い集客効果がある
- 購買意欲の高いユーザーを集客できる
- 潜在顧客と顕在顧客、どちらにもリーチできる
- コンテンツが「資産」になる
SEO対策のメリットを知っておくことで、取り組む際に役立ちます。それぞれ順に紹介していきます。
1.費用対効果が高い
WEB広告は即効性が高い施策にあるのに対して、SEOに即効性はありません。しかし継続的に施策を行うことで、費用対効果が高くなります。
広告は止めてしまえば、そこから新たな集客を期待することはできませんが、SEO対策を行い、上位表示に成功した場合は、定期的なメンテンナンスを実施することで、継続的な集客効果を期待することができます。
2.中長期的な集客が期待できる
前述のようにSEO対策には即効性がなく、上位表示に成功した場合に集客効果を期待できるものになります。しかし、上位表示に成功すると定期的なメンテナンスを行うことで、中長期的な集客効果を期待することができます。
自社のコンテンツ(ウェブページ)が上位表示されるまでに時間がかかりますが、一度上位表示されると持続的な集客が期待できるため、安定した集客をもたらすという点においてもSEO対策は重要な施策になります。
3.上位表示で高い集客効果が得られる
SEO対策の目的は「検索エンジンで上位表示すること」です。なぜなら、検索結果画面にて、ユーザーがクリック(=サイトへアクセス)のは、上位に表示されている数サイトのみだからです。
米SISTRIX社が公開しているGoogle検索におけるクリック率は以下のようになっています。
自然検索順位 | クリック率 |
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
※参照:Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid – SISTRIX
つまり、月間の検索数が1,000回のキーワードで1位に表示できた場合、月に285件のアクセスが見込みめるということになります。これが上位表示を目指すSEO対策に取り組むべきメリットです。
4.購買意欲の高いユーザーを集客できる
検索エンジンからの集客は、ユーザーが能動的に情報収集しているタイミングでウェブサイトの存在をアピールすることができるため、購買意欲の高いユーザーの集客につながります。
特に特定の商品名や会社名などで検索しているユーザーは購買意欲が高いと言えるでしょう。また類似商品や類似サービスを探すユーザーも、購買する可能性が高いと言えるでしょう。これらのユーザーにアプローチできるのがSEO対策に取り組むメリットとなります。
5.潜在顧客と顕在顧客、どちらにもリーチできる
SEOでは、潜在顧客と顕在顧客にアプローチできるのが特徴です。顕在顧客は前述のような購買意欲が高いユーザーです。一方で、商品やサービスの存在を知らない潜在顧客に対してもアプローチできるという側面もあります。
なぜなら検索エンジンを利用するユーザーは、さまざまなニーズを持っているからです。ユーザーが検索するキーワードによって「潜在的」か「顕在的」を見極め、幅広いユーザーにアプローチし、効果的なマーケティングを行うことができます。
6.コンテンツが「資産」になる
広告は掲載期間の一時的な集客効果しか期待できず、広告を停止してしまうと集客が途切れてしまいます。
しかし、SEOによって最適化されたコンテンツは、長期的に価値を持ちます。検索エンジンでの上位表示が継続する限り、そのコンテンツは常にユーザーにアクセスされるためです。
そのため、SEO対策によって蓄積されたコンテンツ群は、自社の資産として有効に活用することができるのです。
SEO対策の5つのデメリット
SEO対策には、以下5つのデメリットがあります。取り組むうえで、メリットだけでなくデメリットもしっかりと押さえておきましょう。
- 効果が出るまでに時間がかかる
- Googleのアルゴリズム変更の影響を受ける
- SEO対策に「絶対」はない
- コンテンツ制作にコストや人的リソースがかかる
- 上位に表示されなければ集客できない
それぞれ順に紹介していきます。
1.効果が出るまでに時間がかかる
SEOの効果はすぐに現れるものではありません。成果が現れるまでに最低3か月は見ておきましょう。
ここで弊社の事例を紹介させて頂きます。以下のサイトは、取り組み始めてからおよそ半年後に効果が出始めました
※23年12月にサイトを公開、24年5月に上位表示ページが増え、表示回数が大幅に増加
SEO対策の効果は、特に競争が激しい業界では、上位表示までに1年以上かかる場合もあります。そのため、SEOを実施する際には中長期的な視点で取り組むことが非常に重要です。
2.Googleのアルゴリズム変更の影響を受ける
SEO対策において最大のデメリットとも言えるのが、Googleアルゴリズムアップデートの影響を受けるということです。
Googleでは定期的にアルゴリズムを更新し、検索結果のランキングを調整しています。これにより、サイトの順位は変動し、SEOの効果にも影響を与えます。
例えば、以前は有効だった施策がアルゴリズム変更によって効果を失ったり、逆に新たな施策が有効になったりすることがあります。そのため、常に最新の情報を把握し、戦略を適切に調整することが必要になります。
3.SEO対策に「絶対」はない
SEOには「絶対」な施策は存在しません。というのも検索エンジンのアルゴリズムは非常に複雑であり、ランキングに影響を与える要因は多岐にわたります。そして、これらのアルゴリズムの仕様は公開されておりません。
つまり、自社のサイトを上位に表示するためには、様々な施策を組み合わせて総合的な戦略を立てる必要があります。
また企業や業界によって対策の内容を変える必要もあります。SEO対策に取り組むうえで、絶対的な方法などないことは予め心得ておきましょう。
4.コンテンツ制作にコストや人的リソースがかかる
SEOの成功には質の高いコンテンツが不可欠ですが、その制作にはコストや人的リソースを必要とします。
検索エンジンに評価される優れたコンテンツを生み出すには、専門知識や豊富な経験が必要であり、それを持ったコンテンツ制作者やライターの雇用や委託が必要です。また、魅力的なコンテンツを作成するためには時間も必要であり、急いで作成すると品質が低下する可能性があります。
さらに、画像や動画などのマルチメディア要素を組み込む場合は、それらの制作にも追加のコストが発生します。そのため、コンテンツ制作には事前の計画と予算が必要です。
5.上位に表示されなければ集客できない
検索エンジンでの上位表示は、サイトへのアクセス数を増やす上で非常に重要です。
前述のように、検索結果のより上位されることでクリック率が高くなっていきます。以下3位までの数値を見ると、上位3サイトで全体の55%のクリック率があることが分かります。
- 1位:28.5%
- 2位:15.7%
- 3位:11.0%
そのため、検索結果の上位に表示されないサイトは、多くのユーザーにアクセスされず、集客効果は期待できません。特に競争が激しいキーワードでは上位表示を獲得することが難しく、上位表示を目指すためには効果的なSEO施策や戦略が必要です。
上位に表示されなければ、大きな集客効果が見込めないのもSEO対策におけるデメリットと言えるでしょう。
まとめ
SEO対策のメリットは、まず費用対効果が高く、継続的な施策で効果を最大化できる点が挙げられます。また、中長期的な集客が期待でき、定期的なメンテナンスによって持続的な効果を享受できます。
さらに、上位表示を実現することで高い集客効果が得られ、検索エンジンからのユーザーは購買意欲が高いため、購買層に的確にリーチできます。また、SEOは潜在顧客と顕在顧客の両方にアプローチでき、コンテンツが長期的な資産となります。
一方、SEO対策にはデメリットも存在します。効果が出るまでに時間がかかり、中長期的な視点が必要です。
また、Googleのアルゴリズム変更の影響を受けやすく、常に最新の情報を把握する必要があります。さらに、絶対的な成功法は存在せず、総合的な戦略と時間が必要です。コンテンツ制作にはコストや人的リソースがかかり、質の高いコンテンツの制作には時間と労力が必要です。
そして、上位に表示されなければ集客効果が得られず、競争が激しいキーワードでは努力が必要です。