世の中にSEO対策に関する情報が溢れているけど、結局のところ何をすればいいのか分からない！と嘆く人は少なくありません。
SEO対策には初心者向けから上級者向けまでハッキリとした段階分けはありません。またどれが正解ということもありません。
そこでこの記事では、初心者（特にこれからSEO対策を行っていくという方）に向けた、最低限取り組むべき施策について解説しています。
SEO対策とは
SEO（Search Engine Optimization、検索エンジン最適化）とは、ウェブサイトを検索エンジンの検索結果でより上位に表示させるための一連のWEBマーケティングの活動を指します。
SEO対策の目的
SEO対策の主な目的は、ウェブサイトへの訪問者数を増やすことです。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、製品やサービスに関連する「キーワード」で検索したときに、自社のウェブサイトが上位に表示されるようにすることです。これにより見込み顧客の目に留まる機会が増え、ウェブサイトへのアクセスが向上します。
対策することで得られる利点
アクセス数の向上
自社のウェブサイトが検索結果の上位に表示されると、より多くの人がサイトを訪れるようになります。これは広告ではなく自然な流れで訪問者が増えるため、検索結果ページの上位に表示されるということは、それだけで大きな利点となります。
ブランドの信頼性向上
検索エンジンの上位に表示されるウェブサイトは、ユーザーにとって信頼性が高いと感じられます。この信頼感はブランドのイメージ向上にもつながり、長期的な顧客関係の構築に貢献してくれるでしょう。
費用対効果の高さ
SEO対策では、一度対策を行えば、中長期にわたって効果を発揮し続ける可能性があります。特に中小企業にとっては、限られたマーケティング予算の中で最大の効果を求めるために、SEO対策は非常に費用対効果が高い方法と言えるのも利点の一つになります。
最初にやるべきこと
SEOに取り組むうえで、最初にやるべきことは、ウェブサイトの現状を把握するためのツールを導入することです。特に以下の2つについては必須で入れておきましょう。
Google Analytics4：グーグルアナリティクス4
グーグルアナリティクスは、ウェブサイトの訪問者が、サイト内でどのような行動をとっているかを詳細に分析するためのツールです。
例えば、どれだけ多くの人が訪れているか（訪問者数）、訪問者はどのぺージを訪れてどれくらいの時間を過ごしたのか（ユーザー行動）、訪問者はどのようなルートでウェブサイトにたどり着いたのか（流入経路）といったデータを取得することができます。
これらのデータをもとに、ウェブサイトのパフォーマンスを確認しながら、SEO対策の効果についても良し悪しを判断することができます。
Google Search Console：グーグル サーチコンソール
グーグルサーチコンソールは、ウェブサイトが「Google検索」において、どのようなに表示されているかを把握するためのツールになります。
例えば、どのようなキーワードの検索結果において、自社のウェブサイトが表示されているのか、そして順位は何位なのか（検索パフォーマンス）や、Googleの検索エンジンに自社のサイトが存在を認識されているか（サイト登録）を把握することができます。
これらのデータをもとに、SEO戦略を調整しながら、検索エンジンからのトラフィックを最大化するための改善策を見つけることができます。
抑えるべき5つの施策
タイトルと見出し
ウェブページのタイトルと見出しは、訪問者にページの内容を最初に伝える重要な要素です。これが魅力的でわかりやすいと、訪問者がページを読み進める動機になり、目的の情報があるかどうかの判断を下すことができます。
そして、検索エンジンはこれらのタイトルや見出しを使ってページの内容を理解し、検索結果でどのように表示すべきかを判断しています。
そのため、適切なキーワードを含むタイトルや見出しを設定することで、検索エンジンにどのようなぺージなのかを理解させることができれば、検索結果での見え方が改善され、より多くの人にページが見つけられやすくなります。
このようにSEO対策では「ユーザー目線」と「検索エンジン目線」の2つの目線から考えることが重要です。
キーワード選定
キーワード選定とは、どんな「単語」や「フレーズ」を検索するユーザーに、ウェブサイトを見つけてほしいかを決める作業になります。
言い換えれば、キーワードとは「ユーザーが求めている情報」です。このキーワード選定が正確であれば、ウェブサイトの内容と検索ニーズが合致しやすくなります。
また、選定したキーワードをページに”適切に”配置することで、検索エンジンにページの主題を正確に伝え、関連する検索に対してページが表示される機会が増えます。これにより、目的に合った訪問者を引き寄せることができます。
“適切に”とは、例えば、自然な文章の流れになるように盛り込んだり、多すぎず・少なすぎない量をページ内に盛り込むことです。
内部リンク
内部リンクとは、同一ウェブサイト内の異なるページをリンクで繋ぐことです。これにより、ユーザーはサイト内で、情報を簡単に見つけ、移動しやすくなります。
例えば、Aというぺージの内容を閲覧したユーザーが次のアクションを起こすためには、Bページを経由することが最短である。といった場合に内部リンクで繋いであげると、移動がしやすくなります。
また、検索エンジン目線では、内部リンクはウェブサイトの構造を理解させ、重要なページを強調する手助けとなります。というのも、検索エンジンは「クローラー（通称：スパイダー）」と言われるロボットをWEB上に大量に彷徨わせています。
※そもそも「WEB」という言葉には「クモの巣」という意味がありますので、クローラーの通称が「スパイダー」なのも納得できますよね！
このロボットがあなたのウェブサイトを訪れ、サイト内にあるリンクを辿ることでサイト構造を理解しているのです。つまり内部リンクはロボットの通り道になるということです。
効果的な内部リンク戦略は、サイトの全体的なSEO効果を向上させ、ページ間の価値の流れを最適化することができます。
現状把握と分析
現状把握とは、ウェブサイトのパフォーマンスをチェックし、どの戦略がうまくいっているか、または改善が必要かを分析することです。
SEOは短期的に効果を期待できるものではなく、施策を実行してから効果がでるまでに数日～数か月程度のタイムラグがあります。
そこで、施策の実施後からどのような変化があるのかを追いかけるために、ウェブサイトの現状把握と分析をしておく必要があります。そしてこの時に使えるのが、前述の「グーグルアナリティクス4」や「サーチコンソール」です。
これらを使用することで、訪問者の行動やトラフィックの流れを理解し、問題点や改善点を明らかにできます。例えば、特定のページが期待するほど訪問者を引きつけていないと考えられる場合は、ぺージ内容の見直しやキーワードの再調整をする必要があるかもしれません。
定期的なサイト改善
ウェブサイトは一度作って終わりではなく、定期的な更新と改善が必要です。
特にWEB業界では技術の進化やスピードがすさまじく早く、ユーザーの期待の変化、競合の動向など、外部の状況が常に変わっています。
そのため、これらの外部的な変化に対応するためには、ウェブサイトを定期的に改善する必要があります。変化に適応し、ユーザーにとって有用な最新の情報を提供することができれば、ユーザー体験の向上だけでなく、検索エンジンからの評価向上にもつながります。
まとめ
SEO（Search Engine Optimization、検索エンジン最適化）とは、ウェブサイトを検索結果の上位に表示させるための戦略です。
その目的は、ウェブサイトへの訪問者数を増やすことにあります。適切なキーワードで検索した際にウェブサイトが上位に表示されることで、見込み顧客にアクセスされる機会が増え、自然な流れで訪問者が増えます。
これは広告に頼らずとも、検索エンジン経由で直接的にトラフィックを引き寄せることができる大きな利点です。また、SEOはウェブサイトのブランド信頼性を向上させる効果も持ちます。上位にランクされることでユーザーにとって信頼できるソースと見なされ、ブランドのイメージが向上します。
さらに、一度施策を行えば長期間効果を発揮する可能性があり、特に中小企業にとって費用対効果の高いマーケティング手法と言えます。SEO対策を始める際は、まずウェブサイトの現状を把握し、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツールを導入することが推奨されます。
これにより、訪問者の行動分析やサイトの検索パフォーマンスを詳細に追跡し、効果的な改善策を立てることができます。