書いてあること
- こんな人におすすめ:ホームぺージからの問い合わせ数に不満を感じている中小零細企業の経営者やウェブ担当者
- 課題:問い合わせが発生しない要因が分からない。
- 解決策:「フォーム」ページにアクセスがある場合は、フォーム項目を見直し、完了率を上げる。
はじめに
ホームぺージからの問い合わせが少ないと嘆く企業は少なくありません。
そして、ホームぺージを分析していくと「フォーム」のぺージにアクセスはあるようだが、問い合わせに繋がっていないというケースがあります。
アクセスがあるのに、問い合わせが発生していないのは、その間にある「フォーム」に原因があるからです。
そこで、この記事では、フォームの入力率を高め、入力の完了率を高める方法について解説いたします。
フォームの入力率を高める「メリット」とは?
フォームの入力率を高めることは、ホームぺージで商品やサービスに関する情報を発信している企業にとって重要です。
そしてフォームの入力率を高めるメリットとしては、次の2つがあげられます。
コンバージョン率(CVR)の向上
まずは1つ目は、コンバージョン率の向上です。コンバージョンとは、ホームぺージにおけるゴール、例えば「お申込み」や「資料請求」などです。
「お申込み」や「資料請求」は基本的にフォームを介して行われるため、フォームの入力率を高めることは、コンバージョン率の向上につながるのです。
そして、フォームの入力率が高まることで、それだけ多くの人が行動を起こしてくれることになりますので、結果として売上や利益アップにつながります。
つまり、商品を購入するためのフォームや資料請求のためのフォームをスムーズにすることで、より多くの顧客を獲得できるようになるわけです。
改善のためのデータ蓄積ができる
フォームの入力率を高めることは、さらなる改善に向けた「データ蓄積」ができます。
フォームの入力率が高いことは、そのフォームを通じて多くの顧客情報や意見を収集できるということです。
この情報を分析することで、商品やサービスの課題を見つけたり、より深く顧客のニーズを理解することもできます。
また、どのようなフォームが効果的なのか、どんな言葉が顧客の心をつかむのかなど、マーケティング戦略を考えるうえで貴重なデータになります。
このようにフォームの入力率を高めることは、直接的な売上・利益の向上だけでなく、商品やサービスの質を高めて、顧客満足度を高めるための重要なステップになるのです。
フォームの入力率を高めるには「離脱」を回避する
では、フォームの入力率を高めるためには、何をすればいいのか?ということですが、答えはシンプルで「離脱を回避する」ことです。
「離脱」の回避には主に以下の3つの方法があります。
1. 入力しやすい簡易な質問を設ける
フォームの離脱率を上げてしまう要因として、入力のハードルが高いことが挙げられます。
そこで、ユーザーが答えやすい「質問」をしてあげることが重要です。
複雑な質問や難しい言葉づかいは避けて、シンプルでわかりやすい質問をいちばん最初に配置することで、ユーザーの負担を軽減して、入力率を高めることができます。
2. 自由記述より選択式にする
「好きな食べ物はなんですか?」と聞かれるより「好きな食べ物はどれですか?」といくつか選択肢を与えられるのでは、どちらが答えやすいと思いますか?
人は、選択するほうが、記述するよりも心理的な負担が少ないため、できるだけ選択肢の質問にすると良いでしょう。
選択肢を用意することで、ユーザーは自分の考えを言葉にする手間を省け、迅速に答えることができます。
これにより、フォームの入力速度が速まり、離脱のリスクを減らすことができます。
3. 自由記述の場合は入力例を入れる
「お名前」や「住所」などは選択肢にできないため、自由記述が避けられません。
このような場合は「入力例」を示すことが有効です。
例えば、お名前であれば「タナカ タロウ」と入力例があれば、「そうかカタカナで入力するんだな」ということが一目でわかります。
入力例を提供することで、ユーザーがどのように答えれば良いかを明確にし、入力ハードルを下げることができます。
また具体的な回答イメージがつくと、ユーザーは自分の回答に自信を持ちやすくなり、フォームの入力を完了させる確率があがります。
これらの工夫をすることで、ユーザーがフォーム入力を途中で辞めてしまうことなく、最後まで入力を完了させやすくなります。
フォームでの離脱率を下げ、入力率を高めることは、結果的に多くのコンバージョン獲得につながり、最終的な売上や利益にも貢献してくれるでしょう。
フォームの入力率を高めて「完了率」を引き上げる
フォームの入力率を高め、離脱率を改善したら、最後は「完了率」を上げることです。
フォームの完了率を高めることは、ユーザーからの反応数を増やして、最終的なビジネス成果に結びつけるために重要なステップになります。
完了率を高めるには、次の2つのポイントを意識するといいでしょう。
質問数を必要最低限にする
フォームに含まれる質問数が多いほど、ユーザーがすべての質問に答えることへの心理的な負担が大きくなります。
例えば、アンケート調査を依頼されて、いざアンケート用紙をみると、質問項目が100個もあった。これだと、たちまちやる気を失ってしまいますよね?
だからこそ、質問数を減らして、必要最低限の項目のみ抑えることで、ユーザーの負担を軽減して、完了率を高めることができるのです。
どの質問が本当に必要なのかを見極めて、不要な質問は削除することがポイントです。
ユーザーと連絡が取れる状態でも聞けることは、積極的に削除してしまって良いでしょう。
確認画面を設けずに、エラーで入力ミスを指摘する
一般的に、フォーム入力後に「確認画面」を挟んでから「送信完了画面」に移動します。
「確認画面」はユーザーが自身の入力した内容を再確認できるようなっておりますが、これが逆にユーザーの手間となり、フォームの完了率を下げる要因になることもあります。
例えば、入力した内容を何度もの確認画面で書くにして、その都度入力画面に戻って…なんて往復が続くと、めんどくさくなって途中で投げ出してしまいそうですよね。
この問題を解決するには「確認画面」は省略して、代わりにユーザーが入力ミスをした場合のみ、エラーメッセージで指摘してあげることです。
そうすると、エラーの箇所だけ直せばよく、「入力画面」と「確認画面」を往ったり来たりする必要もありません。
このようにフォームの流れをスムーズにすると、完了率を向上させることができるのです。
これらのアプローチにより、フォームの入力ハードルを下げて、ユーザーが最後まで入力を完了しやすくなります。
完了率が向上すると、結果としてより多くのコンバージョンを獲得し、最終的な売上や利益の向上にもつながるのです。