書いてあること
- こんな人におすすめ:WEBに注力していきたいと考えている中小零細企業の経営者やウェブ担当者
- 課題:「WEBマーケティング」についてよく分かっていない。
- 解決策:5つの基本ステップを踏み、PDCAサイクルを回すことで、目標達成に近づいていく。
はじめに
WEBマーケティングという言葉は聞いたことがあるけれど、実際にどのようなことをするのか分からないという企業の経営者や担当者は少なくありません。
スマートフォンの普及により加速度的に利用者が増え、いまやだれもがインターネットに接続している状況です。
そしてこれまでオフラインでしか取り組んだことのない企業にとっては、大きな転換点を迎えているといってもいいでしょう。
これからの時代は、より一層WEBマーケティングに取り組めるか、取り組めないかで、企業の成長に大きく影響を与えるでしょう。
そこでこの記事では、より多くの企業にWEBマーケティングを実施いただくためにも、初心者でも始められる超基本のステップについて解説していきます。
WEBマーケティングとは?
WEBマーケティングを始めるにあたって、まずは「WEBマーケティング」自体がどのようなものなのかについて知る必要があります。
WEBマーケティングとは、インターネットを利用して行うマーケティング活動のことを指します。
例えば、ホームぺージ、メール、SNS、WEB広告など、デジタルな手段を用いて自社の製品やサービスを宣伝します。
そして宣伝活動を通して、顧客との関係を築き、販売促進を行うことが含まれます。
WEBマーケティングでは、ターゲットとなる顧客(見込み客)群に直接的にアプローチできる点や宣伝活動を通して成果を測定しやすい点が特徴的です。
測定した数値をもとに、リアルタイムで速やかに修正が行えることで、費用対効果を高められるということも特徴の一つになります。
また「WEBマーケティング」と混同されがちな言葉に「デジタルマーケティング」という言葉があります。
デジタルマーケティングはもっと広い概念で、WEBマーケティングを含む「マーケティング」手法全体を指します。
WEBマーケティング初心者がまず取り組むべき「目標設定」
では、ここからは初心者がまず取り組むべきステップとして「目標設定」について解説していきます。
WEBマーケティングを行う上では「なぜこのマーケティング施策を実行する必要があるのか?」を考えなければいけません。
そして、この「なぜ」に対する答えとなるのが「目標」です。
例えば、売上増加やリード獲得数の増加、ホームぺージのアクセス数増加など、具体的に達成したいことを明確にします。
この「目標」を達成するために、日々行うのが「WEBマーケティング」になります。
そして、WEBマーケティングを成功させるために2つの指標があります。
KGI
1つ目は「KGI(Key Goal Indicator)」です。
これは、最終的なビジネス目標を反映する指標です。例えば、売上高・利益率・市場シェアなど大きな目標になります。
KPI
2つ目は「KPI(Key Performance Indicator)」です。
これは、目標達成の進行状況を測定するための指標です。例えば、ホームぺージへのアクセス数、リード数、コンバージョン率などの目標達成に向けた細かい指標です。
そしてこのKPIとKGIを結び付け、各KPIがどのようにKGIの達成に貢献するかを明確にする必要があります。
そのためには、定期的なモニタリングと分析が必要不可欠になります。例えば週単位や月単位で、収集したデータを分析し、目標(KGI)に向けた進行状況(KPI)を確認します。
こうすることで、目標に向かって、迷うことなくWEBマーケティングの施策を考え、実行することができるのです。
WEBマーケティングで成果を出すために重要な考え方
WEBマーケティングで成果を出すには、戦略的なアプローチが重要です。
初心者がゼロから始めるなら、以下の5つのステップを押さえておくべきです。
1:目標の設定
前述しているように「目標設定」は非常に重要であり、起点になります。
まずはインターネットを介して、ビジネスの「何」を達成したのか、その「KGI」を考えてください。
2:ターゲットの設定
効果的なマーケティング戦略には「誰をターゲットとするか」といった的を絞ることが不可欠です。
例えば、顧客のニーズや好み、行動パターンを理解して、より具体的なターゲット像を描いてください。
3:競合分析
オフラインでもオンラインでも、競合分析は重要なアプローチです。
WEB上での競合の戦略・強味・弱点を分析し、差別化できるポイントを見つけ出しましょう。こうすることで市場での独自のポジションを確立することができます。
4:戦略の策定
ここでやっと、具体的な戦略について考え始めます。
例えば、SEO(検索エンジン最適化)やSNS運用、メルマガ、WEB広告など「どこで戦うか」を考えましょう。
5:実施計画の作成
そして戦略を実行するための具体的なアクションプランを作成します。そして戦略ごとにKPIを設定していきましょう。
この計画をもとに各種WEBマーケティング施策を実施して、目標に向かって進捗できているかを擦り合わせていきましょう。
PDCAサイクルをまわした先に目標達成がある
5つの基本ステップを踏んでいくと、必ず「うまくいかない」という状況が発生します。
WEBマーケティングで成果を出せない多くの企業は、うまくいかない状況に陥ったとき、そこで手を止めてしまいます。
ちょっと工夫すれば成果が出せたかもしれないのに、途中で辞めてしまったら目標は達成できません。
そこで、重要なのは「PDCAサイクル」を回すということです。
- Plan:戦略とアクションプランを立てる
- Do:計画に基づいてマーケティング活動を実施する
- Check:実施した活動の結果を測定し、目標達成度を評価する
- Action:結果を分析し、必要な改善点を特定します。成功した戦略は強化して、問題点は修正します。
このPDCAサイクルを繰り返すことで、WEBマーケティング戦略を継続的に最適化して、成果を最大化することができるのです。