書いてあること
- こんな人におすすめ:自社サイトからの問い合わせが少ない・全くない中小企業の経営者
- 課題:現状を打破したいが、どのように進めればいいのか分からない。
- 解決策:ユーザー目線を持ち、必要最低限の項目しかないシンプルなフォームに作り変える。
はじめに
いまやどんなホームページにも設けられている「お問い合わせフォーム」ですが、みんなお問い合わせは発生しているのでしょうか…?
弊社では2極化していると考えています。
「全くお問い合わせの来ないフォーム」と「お問い合わせがバンバン来るフォーム」です。
これは製品やサービスの違いによるものでしょうか?当然ゼロとは言い切れませんが、もっと根本的な部分にあると考えています。
それは「フォームは誰が使うのか?」ということです。
この違いだけで、フォームのお問い合わせ数が大きく変わります。
この記事ではお問い合わせフォームの改善における重要な考え方と具体的な方法について解説していきます。
お問い合わせフォーム改善の重要性について
そもそも「お問い合わせフォーム」とは、その名の通り「問い合わせ」を獲得することを目的としたフォームです。
そして多くの企業では、「お問い合わせ」のその先に、商談・成約・長期的な顧客化を目的として持っています。
つまり、WEBにおいては、売上につながる入口が「お問い合わせフォーム」ということです。
残念なことに、多くの企業はフォームの改善に着手していません。
より多くの見込み客を獲得できる可能性を秘めているのに、なぜ改善しないのでしょうか?
この可能性こそ、フォーム改善が重要たる理由です。
フォームは24時間365日、文句も言わずに働き続け、見込み客と企業の橋渡し役を担ってくれます。
せっかく良いホームページを持っていても、フォームが最適化されていなければ、見込み客とつながることはできません。
危機感をおぼえた方は、今日からフォーム改善に向けて歩き出しましょう。
お問い合わせフォームを使うのは誰か?
この問いに対する答えは「ユーザー(フォーム到達者・見込み客)」です。
「いや、そんなことは分かってるよ!」という方もいらっしゃるかと思いますが、ユーザー目線でフォームを作れている自信はありますか?
フォームは、作り手である企業の意図が色濃く反映されますが、実際に使い手であるはずのユーザーを置いてけぼりにしているフォームが少なくありません。
例えば、フォームであれもこれも入力して欲しいというのは、企業側の想いであって、決してユーザー目線ではありません。
ユーザーはストレスを感じると、すぐにフォームから離脱してしまいます。
あなたも「入力めんどくさいな…」とフォームを離脱したことはありませんか。
このようなことが日常的に起きているのが「お問い合わせの来ないフォーム」です。
フォームに訪れているユーザーがいるのに、お問い合わせにつながっていないのは機会損失です。
広告などでお金をかけているなら、その損失はもっと大きなものになるでしょう。
このように、ユーザー目線でフォームを設計することはとても重要です。
これでもか!というほど「シンプル」にする
ユーザー目線でフォームの項目を考えていくと、これでもか!というほどシンプルになります。
例えば、「当社をどこで知りましたか?」などアンケートのような項目を設けている企業のフォームがあります。
果たして、その項目は「今、絶対に聞いておきたい」と言える情報でしょうか?
お問い合わせ後に、ヒアリングするのではダメでしょうか?
このように、見込み客と繋がれたあとでも聞けることをフォームに設けているのは、ユーザーにとって負荷になります。
ユーザーはそのまま「こんなこと後から聞いてくれよ!」と思っているわけではありません。「フォームの項目が多くてめんどくさい。もういいや。」と思って離脱してしまうのです。
そのため、フォームは必要最低限の情報のみ取得して、まずは「見込み客」と繋がれることを最優先としてください。
「問い合わせが多くて、捌ききれないよ!」という嬉しい悲鳴があるならば、フォームの項目を増やして調整することができます。
逆に「問い合わせが全くないよ」という嘆きの声があるならば、とにかくフォームをシンプルにしてください。
フォームから離脱して何も情報を得られなかったユーザーより、能動的に問い合わせてくれたユーザーでは雲泥の差があります。
後者の場合、たとえ今すぐに顧客にならなかったとしても、中長期的なフォローで顧客に転化する可能性があります。
そのフォローをするためにも、見込み客との「つながり」を作ることは重要課題であり、それを実現するのが「お問い合わせフォーム」です。