書いてあること
- こんな人におすすめ:これからホームページを作ろうと思っている、もしくはリニューアルを検討している中小零細企業の経営者やウェブ担当者
- 課題:ホームページを作った結果、どうなったのか?目に見える成果が欲しい。
- 解決策:自社ホームページの「目的」を明確にし、継続的な分析と改善を行う。
はじめに
突然ですが、あなたの会社のホームページはどのような「目的」を持って運用していますか?
実は、多くの企業では「ホームページを作る」ことが目的になってしまい、作られたあとのことが考えられていないことがあります。
本来はホームページを使って「何か」を達成したかったはずなんです。
この「何か」こそ「ホームページの目的」です。ホームページの運用は目的に向かって一直線に走っていくべきです。
この記事では、ホームページの目的を明確にして、効果的な運用方法について解説していきます。
ホームページの目的を考える
ホームページが自社にとってどのような役割を果たしているかを理解することは非常に重要です。
例えば、多くの企業では以下の5つのどれか、または複数を目的としてホームページを運用しています。
集客
自社で行っている事業のために、集客ツールとしてホームページを運用します。
ホームページ上では見込み客を集めて、お問い合わせなど直接やり取りする手段を経て、最終的なゴールへと導きます。
例えば、工務店やカーディーラーなど高額な商品やサービスを扱っている場合、ホームページ上だけでは最終的な成約まで至ることは難しいでしょう。
だからこそ、見込み客との「接点」を築くために、カタログや資料を無料で配布したり、無料相談を実施することで、直接的なつながりを持つことを目的としている場合が多いでしょう。
このような見込み客の獲得(集客)としたホームページの運用は、多くの企業が行っています。
直接的な販売
ECサイトなど小売業で多く見られるのは、ホームページ上で直接製品やサービスを販売することです。
これらは、より多く購入してもらうなど「売上」や「利益」を目的として運用しています。
例えば、アマゾンなどのECモールでは「あなたにおすすめ」といった推奨(レコメンド)機能とともについで買いを促しています。
客単価が上がることで、当然「売上」や「利益」を伸ばすことができるので、ホームページの目的に沿った機能を実装していることが分かります。
人材の採用
ホームページは企業の「顔」といっても過言ではありません。
就職・転職活動において、多くの求職者はこれから選考に進もうと考えている企業の情報を求めています。
彼らに向けて、自社の魅力を最大限に伝えることで、より就職・転職への意欲を高め、効果的な採用活動を行うことができます。
「採用情報」といったページを設けている企業は少なくありませんが、募集職種・給料・休日など定型文が載せられているだけといったページが見受けられます。
人材の採用を「目的」として掲げるのであれば、自社の魅力を伝えなければいけません。
せっかく興味を持って、御社のホームページを訪れた求職者をがっかりさせないようなコンテンツ作りが重要になります。
ブランディング
自社の製品やサービスまたは、自社そのものを多くの人に「認知」してもらうことを目的としてホームページを運用する場合もあります。
ホームページを訪れたユーザーが、どのような印象を抱くのか、どうすればファンになってもらうのか
など、ユーザー目線になって自社サービスのファン化を目指すのがブランディングです。
「日本一高い山と言えば?」「日本一大きい湖と言えば?」など誰もがすぐに思い浮かべることができるようにするのが目的です。
とはいえ、日本国民全員が、全世界の人々がと言った大きな範囲ではなく、「商圏エリア内で一番になる」で十分です。
そして一番になるためには、2番、3番など競合の状況も把握しなければいけません。
競合より目立つ、そして効果的に製品やサービスを「認知」してもらうためにホームページを活用しましょう。
顧客のフォロー
お客様からのご連絡で1日が終わってしまう、と言ったお悩みがある場合は、ホームページを顧客のフォローのために活用することがおすすめです。
これまでお電話やDMで対応していた内容を、ホームページを通して解決できるようになれば、その分だけ「時間」を創出することができます。
何か問題が発生した場合、ホームページを最初のクッションとして持って置き、それでも解決しない場合は直接やりとりする。
このような流れを作り出せると、顧客のフォローとしてのホームページの目的は達成と言えるでしょう。
目的を果たすためにターゲット選定が必須である理由
ホームページの目的は、企業によってさまざまですが、どの企業にも共通することは「ターゲット選定」です。
万人が満足するようなホームページを作り出すことはできません。
ホームページの目的を達成するためには、ターゲットを明確にして、絞り込むことが重要です。
絞り込むことで、ターゲット以外のユーザーは満足させることはできないかもしれませんが、ターゲットにはズバッと刺さるようなコンテンツを提供できるようになります。
例えば、ホームページの目的を「人材採用」とする場合、どのような人材を採用したいのかから考えましょう。
募集する職種を求めている求職者はどんな人物なのか?を考えていきましょう。
新卒なのか中途採用なのかでも、求職者が求めている情報は大きく異なります。
このようにより明確にターゲット像をイメージすることで、ターゲットの求める情報を提供することができます。
目的を果たすには、日々の運用がカギ
ホームページを作っただけで満足してはいけません。むしろ作ってからがスタートです。
ホームページの「目的」を達成するには、ホームページを使うユーザーの動向を分析して、求めている情報を提供することが重要です。
このように分析と改善を繰り返すことが「運用」です。
運用に終わりはありません。日々変化する状況に合わせて、ホームページの内容を変えていくことで、目的を果たすことができるのです。