書いてあること
- こんな人におすすめ:SEOに取り組んでみたい中小企業の経営者やそのウェブ担当者
- 課題:SEOで狙うべきキーワードの選び方が分からない。
- 解決策:ターゲット顧客を定め、顧客理解から検索キーワードを導く。
はじめに
ウェブで集客するならSEOがいいよ!という話を聞いて「いっちょやってみるか!」と思い立ったが、具体的にどのように始めればいいか分からない!
このような中小企業の経営者さんやウェブ担当者さんは、全国にたくさんいらっしゃいます。
そこで、この記事では中小企業向けに適切なキーワード選定について解説していきます。
SEOのご理解は既にお持ちかもしれませんが、簡単に説明だけさせて頂きます。
SEOとは「検索エンジン最適化」と呼ばれ、GoogleやYahooで検索したときに検索結果と呼ばれるページで、より上位に表示させるウェブ戦略になります。
そして、SEOとは切っても切れないのが「キーワード」です。
どのような検索キーワードの検索結果で、上位を狙うことが、自社の売上や利益に貢献できるのか?この軸をブラさぬように考えていきましょう。
SEOキーワードの種類:3つのキーワードから選ぶ
まず、SEOで狙うべきキーワードは大きく分けると3種類に分類されます。
それは「ビックキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」です。
ビッグキーワード
ビッグキーワードは検索ボリューム(検索される回数)が多く、他社も上位表示を狙っているような競争の激しいキーワードを指します。
例えば「工務店」や「注文住宅」「転職」「求人」などと言った単語です。
ミドルキーワード
ミドルキーワードは検索ボリュームと競争のバランスが取れたキーワードで、ビッグキーワードほど競争は激しくないものの、攻略難易度の高いキーワードがたくさんあります。
例えば「名古屋 工務店」や「大阪 注文住宅」「横浜 転職」「東京 求人」など、ビッグキーワードとエリアなどの掛け合わせられた語群があります。
ロングテールキーワード
ビッグキーワードやミドルキーワードは競争が激しく、既に大企業が上位を独占していることも珍しくありません。
後追いで、それらのキーワードで上位を狙いに行くのは至難の業です。
そこで、中小企業がまず狙うべきは、ロングテールキーワードになります。
これは検索ボリュームこそ少ないものの、競争も少なく特定のニーズに対応できている語群です。
例えば「名古屋 工務店 平屋 40坪」や「横浜 転職 飲食店 未経験」といったより具体的なキーワードになります。
このように掛け合わせの単語が増えていくことが「ロングテール=長い尻尾」のようになることから、ロングテールキーワードと呼ばれています。
大企業はビッグキーワードやミドルキーワードといった検索ボリュームがたくさんあるキーワードを狙って、アクセスを獲得していきます。
ロングテールキーワードは大企業が狙うには、検索ボリュームが少なすぎて割に合わない場合があるため、積極的に力を入れている企業は多くありません。
だからこそ、このロングテールキーワードに中小企業の勝機(商機)があるのです!
適切なSEOキーワードの選び方:サイトの可視性を高める
では、適切なSEOキーワード、特にロングテールキーワードを選ぶにはどうすればよいのか?
まずは自社の製品やサービスが解決できる課題をとらえ、ターゲット顧客がどのような言葉で検索するかを考えます。
例えば「名古屋 工務店 平屋 40坪」といった検索キーワードはターゲットが求めている内容が手に取るようにわかります。
上記の場合、名古屋市内で平屋を建てるために工務店を探しており、40坪程度の土地を持っているか、取得予定であろうと予測できます。
そして、自社のサービスが顧客の課題を解決できるものであれば、売上利益に貢献できるでしょう。
このように「自社サービス」と「顧客理解」で、狙うべきキーワードをかんたんに見つけることができます。
また、いくつかキーワードを見つけたら、次はキーワード選定に役立つツールを活用して、検索ごりゅーむや競争の度合いを調査することが重要です。
例えば、Googleが提供している「キーワードプランナー」というサービスがあり、これは月間の平均検索ボリュームを把握することができます。
通常はざっくりとした目安の数値になりますが、Google広告を出稿していれば、より具体的な数値やキーワードの競争状況を把握することができます。
また「ruri-co(るりこ)」というキーワード調査サービスもおすすめです。
こちらは調べたいキーワードを入力して「調査」を始めるだけで、検索ボリュームの算出が可能です。
これらのツールで算出される数値は、あくまでも予測になるので、実際の数値は上振れたり下振れたりする可能性もありますので、あくまでも参考程度としてください。
キーワードはコンテンツを作ったあとから、何回でも変更することは可能なので、キーワード選定ではあまり考え込みすぎず、検索需要があるのであればコンテンツを作ってみるというお考えでも良いでしょう。
いくつかコンテンツを作成していく中で、おのずとキーワード選定力も向上していきますので、他社が気づいていない穴場なキーワードを見つけることもできるかもしれません。