書いてあること
- こんな人におすすめ:自社のサイトにどれくらいアクセスがあるのか分からないという中小零細企業の経営者
- 課題:計測できるようになっていない。そもそも見方が分からない。
- 解決策:計測ツールの導入と、最低限見るべき指標を押さえる
はじめに
自社で持っているウェブサイト、しっかりアクセス解析できていますか?
せっかくサイトがあるのに、サイトがどのように使われているのか?ビジネスに役立っているのか?
これらの情報はアクセス解析によって、丸裸にすることができます。
しかし、多くの中小零細企業では、サイトを持っていても、解析まで手が回っていないということが少なくありません。
そして、WEBに明るい人材がいないし、そんなことにかけらられるお金も時間もない。といった声をよく耳にします。
そこでこの記事では、サイトのアクセス解析における基本「アクセス数」を調べるために、最小限の時間と手間でできることを解説していきます。
【必須】自社サイトのアクセス数を調べる前準備
「よし、じゃあ今からアクセス数を調べるぞ!」とすぐにアクセス数を調べられるわけではありません。
最低限必要な「前準備」があります。それは「アクセス数を計測できるようにする」ということです。
車でも野球のボールでも、スピードを測るには「計測器」です。ゴルフであれば、ピンまでの距離を測るために「距離計」を使ったりすることもあるでしょう。
このように正確な数値を把握するためには「計測器」を使わないといけません。
ウェブサイトにおける計測器の役割を果たしてくれるのは「Googleアナリティクス4(以下、GA4)」と呼ばれるツールです。
自社サイトのアクセス数を無料で調べる
GA4は、Googleが無料提供しているサービスで自社のサイトに関するデータを解析できるツールです。
そして、GA4はどれだけ使っても「無料」なので、なるべく早い段階に計測可能な状態にしておくことが望ましいです。
GA4をサイトに設置していないという企業さんは、少々手間ではありますが、設置に向けて動きましょう。
ちなみにGA4は、計測したいウェブサイトの全てのページに設定する必要があります。
設置にあたっては「トラッキングコード」と呼ばれるプログラムを追加しなければいけないので、アクセス数を解析したいサイトの制作者に設置をお願いすると良いでしょう。
また、設置の際、可能であればGoogleタグマネージャー(以下、GTM)と呼ばれるツールを設定してもらうと良いでしょう。
そのGTMとGA4を連携することができるので、中長期的なサイト管理を考えると、GTMで導入した方が、他の「計測器」も設定しやすいのでおすすめです。
GA4でアクセスチェック!最低限見るべきところ
では、サイト側にGA4が設定できて、数値の計測ができ始めたという方に向けて、最低限見るべき箇所についてお伝えします。
GA4はかなり高度な計測ツールです。全ての使い方をマスターしようとするのは、お忙しい中小企業の経営者にとって現実的ではありません。
そして、この記事では、あくまでも「アクセス数」を中心に考えておりますので、アクセスに関する指標だけとさせていただきます。
STEP1:「レポート」を選択
まずははじめに、GA4の画面左にある「レポート」というタブを選択します。
ここからアクセス数の調査を進めて行くことができます。
STEP2:期間を指定する
まずははじめに、アクセス数が知りたい「期間」を設定しましょう。
ここで注意したいのは、前日の数値などは集計しきれていない場合がありますので、正確な数値を見るなら2日以上前のデータを見ていきましょう。
期間の指定は、GA4の画面右上に「2024/3/10~2024/3/10」のような日付がありますので、こちらを任意の日付に変更するだけで、画面の数値が切り替わります。
STEP3:「ビジネス目標」>「見込み顧客の発掘」>「概要」
GA4画面の左側に「ビジネス目標」という項目を見つけます。
その中には「見込み顧客の発掘」という項目がありますので、こちらを選択します。
そして、さらにその中にある「概要」を選択します。
するとそこに、「新規ユーザー数」や「リピーター数」という数値がでてくるかと思います。これが期間内にサイトへ訪問したユーザーの数=アクセス数です。
新規ユーザー数は、はじめてサイトを訪れたユーザーの数、リピーターは2回目以上のユーザーの数です。
ここで自社のサイトはどのようなユーザー(新規なのかリピーターなのか)を把握し、例えば「リピーターを増やそう!」という施策に向けて動き出すこともできます。
STEP4:「トラフィック獲得」や「ランディングページ」
アクセス数を確認できたら、次に見ておくべき項目は「トラフィック獲得」と「ランディングページ」です。
「トラフィック獲得」は、自社サイトに訪れたユーザーは、どのようなトラフィック(経路)でサイトに訪れているのかが分かる項目です。
例えば「Organic Search」という指標は、「自然検索」つまり、検索エンジン(GoogleやYahooなど)から自社サイトに訪問している数ということです。
また「ランディングページ」は、どのページが一番最初に見られたかという指標になります。
多くの場合、「/」の数値が多い企業さんがほとんどかと思いますが、これは「トップページ」を指します。
つまり一番最初にトップページへ訪問するユーザーの数値がここで見れるということです。
逆にトップページ以外にも数値が多いページがあるのであれば「なぜ多くの人に見られているのか?」「多くの人に見られているから、問い合わせにつなげられないか?」といったような、改善施策案を考えることができます。
このようにアクセス数を分析することで、ウェブサイトの「状態」を把握することができ、より良いサイトにしていくための「改善(案)」を考えるために非常に強力なツールとなります。