書いてあること
- こんな人におすすめ:自社ホームページの改善をしたいと考えている中小企業の経営者やウェブ担当者
- 課題:ホームページのアクセス解析をしたいがやり方が分からない、そもそもアクセス解析ってなんの役に立つのか分からない。
- 解決策:ホームページを改善するための「点」を見つける。
はじめに
弊社にご相談をくださる中小企業さまの多くが、ホームページのアクセス解析に力を入れていません。
「ホームページのアクセス解析?そんなのやったことないよ」「言葉は知っているけどよく分からない」「忙しくて手が回らないよ」
ホームページはただ持っているだけでは、本来の力を発揮することはできません。
しかし、日々の運用と改善により、他社をも圧倒するようなホームページに成長する可能性を秘めています。
そこで、重要になるにがアクセス解析です。
自社のホームページに訪れるユーザーは、どこからきて、どのような行動をしたのか、これを明らかにすることが成長への第一歩です。
この記事では、アクセス解析の重要性と、実施する目的、そしてビジネスにどのような影響をもたらすかについて解析します。
アクセス解析の目的とは?ホームページ改善に必要不可欠な理由
アクセス解析は、ホームページのパフォーマンスを測定し、改善点を特定するための重要なプロセスです。
自社のホームページに訪れたユーザーの行動を理解することで、ページ上でのユーザー体験を向上させたり、ページ上での目標達成率を高めることができます。
例えば、1日に500人が訪れるホームページがあるとします。
このホームページでは、ユーザーからの「お問い合わせ」をページ上での目標としています。
そしてホームページからの「お問い合わせ」を受けたあとに、商談、成約となり、晴れて売上になります。
しかし、毎日500人が訪れてくれているはずのに、何日経っても「お問い合わせ」が発生しません。
こんな状況になると、自然と「なぜ、お問い合わせが発生しないのか?」という疑問が沸いてくるはずです。
こんなときに「アクセス解析」ができると、ホームページの改善点を見つけられ、最終的な売上アップにつなげられるのです。
つまり、最終的な目標達成に向けた改善点を見つけるためにアクセス解析が役に立つということです。これがアクセス解析をする目的になります。
アクセス解析で明らかになること:訪問者の行動パターン
では、アクセス解析ではどのようなことが明らかになるのでしょうか?
主に、ホームページ内でユーザーが取った行動について把握することができます。
例えば、以下のようなものがあげられます
- 流入経路:どこからやってきたのか
- ランディングページ:最初にどのページから見始めたのか
- 滞在時間:どれくらいページを見ていたのか
- 離脱ページ:最後はどのページを見てホームページを離れたのか
- コンバージョン率:どのくらいの確率で目標達成できたか
など、あげればキリがないのですが、上記を抑えるだけでも改善点を見つけることは可能です。
また、データが貯まっていくと、ユーザーの行動パターンを見つけ出すことができます。
どのようなユーザーが多いのか、どのページが一番見られて、どのページが目標達成に寄与しているのかといった貴重な情報がアクセス解析で明らかになります。
アクセス解析データの読み解き方:成果を最大化するポイント
冒頭に「ホームページはただ持っているだけでは、本来の力を発揮することはできません。」と書いていますが、これに続く言葉としては「使う人がいてこそ」です。
例えば、あなたのビジネスにおけるホームページの立ち位置を「顧客目線」で確認してみましょう。
おそらく多くの場合、顧客にとってホームページは「通過点」になるはずです。
顧客がホームページから沸いて現れることはないし、ホームページが無ければあなたの製品やサービスに気づけない可能性もあります。
そもそも、ひたすら何かに向かって歩き続ける顧客にとっては、あなたのビジネスそのものも「通過点」になります。
つまり、より多くの人に「通過」して使ってもらうことが、あなたのビジネスの発展に大きく貢献するということです。
「点」ではなく「線」で考える
ホームページやあなたのビジネスは、あくまでも「(通過)点」であるということは、先ほどお伝えしました。
では、「線」で考えるとはどういうことかと言いますと、これは顧客の「時間」です。
時間には「過去→現在→未来」という不変の流れがあり、この前後関係は決して入れ替わりません。
そして顧客の線上には、あなたのホームページやビジネスという「点」があり、それを「通過する前」→「通過した後」という前後の関係が発生します。
この不変の流れを理解することは、ホームページのアクセス解析に大いに役立ちます。
「後」は「前」に依存する
不変の流れで、考えると「後」は「前」と依存関係にあることがわかります。
つまり「顧客がホームページに訪れた(前)」と「顧客がホームページで問い合わせした(後)」は決して前後が入れ替わることなく、「後」が先にくることは決してありません。
そうすると「問い合わせ」を発生させるには、その直前の「点」を通過しなければなりません。これらを洗い出してみると、改善すべき点が見えてきます。
【↓】フォームの送信ボタン(点)
【↓】フォームの入力(点)
【↓】フォームへの到達(点)
【↓】ホームページをスクロール(点)
【↓】ホームページに訪問(点)
ホームページを訪れる500人のうち、50人がフォームに到達しているが、問い合わせが発生していないと分かると、原因がフォーム入力とフォーム送信ボタンのどちらかにあると考えられます。
このように、細かい「点」を「線上」に捉えていき、それぞれの数値をアクセス解析で拾っていくと、改善すべき点がクリアになります。
ホームページの成果を最大化するには、このような細かい点と数値を拾って、改善に活かしていくことが近道になるのです。