CTAボタンとは、ウェブページにおける重要な要素です。そしてボタンの色は、ユーザーに与える印象や行動に影響し、ウェブマーケティングにおいて重要な役割を果たします。
本記事ではCTAボタンの色を選ぶうえで重要なポイントについて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
CTAボタンとは
CTAボタンとは、ウェブページにおいて、ユーザーを特定の行動を促すためのボタンのことです。
たとえば、「今すぐ購入する」「無料でお試しする」「問い合わせる」などの文言がボタン内に記載され、ユーザーに対して具体的なアクションを促します。
CTAボタンは、ウェブマーケティングにおいて非常に重要です。ユーザーに対して的確な情報提供とアクションへの誘導を行うことで、コンバージョン率の向上やビジネス目標の達成に大きく影響を与えます。
CTAボタンの色が重要な理由
1.色のもたらすイメージを理解する
CTAボタンの色は、ユーザーに特定の感情や反応を引き起こします。
たとえば、赤色は緊急や行動を促すイメージを持ち、青色は安心や信頼を与えます。適切な色を選択することで、ユーザーに適切な感情を喚起し、行動を促すことができます。
また、色彩心理学やマーケティングの知見を活用し、目的に合った色を選ぶことが肝要です。例えば、ウェブサイトがユーザーに行動を促す場合は、目を引く赤やオレンジが有効です。
2.サイトの配色と調和がとれているか
CTAボタンの色は、サイト全体の配色と調和する必要があります。
一貫性のあるデザインは信頼感を高め、ユーザーの滞在時間を延ばします。サイトのカラーパレットとCTAボタンの色を調整し、統一感を持たせることが重要です。
以下のようなカラーパレットで、自社サイトにあった色味を見つけることができます。
カラーパレットジェネレーター| Adobe Color
https://color.adobe.com/ja/create/color-wheel
たとえば、ウェブサイトのメインカラーが青色の場合、CTAボタンにも同系色の青や対比の効いたオレンジを使用することで、統一感が生まれ、ユーザーの目に留まりやすくなります。
3.ターゲットが抱く色彩感覚を考える
ターゲットユーザーの色彩感覚を考慮することも重要です。
例えば、若年層は明るい色に惹かれる傾向がありますが、高齢者は落ち着いた色を好むことが多いです。ターゲットの年齢層や好みに合わせて、CTAボタンの色を選択することで、ユーザーの心理的ニーズに応えることができます。
また、業界や商材によっても色の好みが現れます。どのような色使いが多いのが、競合の情報なども見ながら、自社のカラーを選定していきましょう。
ありがちな失敗例としては、作り手(企業)の想いだけで突き進んでしまうことです。サイトを使うのはあくまでもユーザーです。CTAボタンを設置するにも、ユーザー目線がとても重要になります。
よく使われている定番の色は?
どのようなサイトでも有効な万能なCTAボタンと色使いはありません。そこで色の持つイメージや効果から、最適な色を選択する方法があります。特に以下の3色を使っているサイトが多くありますので、迷ったらまずは以下の3色の中から選択することを推奨します。
色 | イメージ | 効果 |
緑 | 自然、安心、安定 | 安心感や安定感を与え、ユーザーに行動を促す際に信頼性を高める効果があります。 |
赤 | 情熱、興奮、注意 | 興奮や緊張感を引き起こし、ユーザーの注意を引くのに効果的です。また、行動を促す際に切迫感を与える効果があります。 |
オレンジ | 元気、明るさ、親しみ | 元気や明るさを表現し、ユーザーにポジティブな印象を与えます。また、親しみやすさを感じさせ、行動への誘導力を高める効果があります。 |
それぞれを詳しく解説していきます。
緑
緑は、自然や安心感、安定感を連想させます。穏やかな雰囲気を醸し出し、安心感や安定感を与えます。また、自然や健康を連想させ、リラックスした状態を促します。暮らしや環境・エコ関連のサイトで信頼性を高める効果があります。
赤
情熱や興奮、注意を喚起します。赤色はそのイメージから行動や刺激を促します。注意を引きつけ、興奮や情熱を喚起したり、行動や刺激を求める場面で有効であり、商品のアピールやセールスポイントの強調に効果的です。衝動買いや行動促進に貢献します。
オレンジ
オレンジは、元気、明るさ、親しみを表します。活発で明るい雰囲気を醸し出し、楽しさや創造性を示します。元気や活気を与え、明るい雰囲気を作り出し、友好的で親しみやすさを感じさせ、楽しさや創造性を示します。飲食店やイベント関連の広告で視覚的な引き立て役として活用されます。
CTAボタンの色を決めるポイント!
色の持つイメージと効果を意識する
CTAボタンの色を決める際には、色が持つイメージや効果を意識することが重要です。
なぜなら、色には心理的な影響があり、ユーザーの感情や行動に影響を与えるからです。選択した色がユーザーに与える印象や効果を考慮し、目的に合った色を選ぶことで、CTAボタンの効果を最大限に引き出すことができます。
サイトの配色から考える
CTAボタンはサイト全体の配色と調和することが重要です。
サイトのメインカラーやデザインテーマに合わせてCTAボタンの色を選ぶことで、統一感が生まれ、ユーザーにとって自然な流れを作り出すことができます。また、CTAボタンがサイト内で目立つ位置に配置されることも考慮し、サイト全体のデザインとの調和を図ることが重要です。
A/Bテストで最適解を見つける
色を絞り切れない場合などは、A/Bテストを実施しましょう。
それぞれのボタンの色でのクリック率を比較して、よりクリックされやすい色を見つけることができます。A/Bテストは一定のクリック数や期間で、色Aや色Bを切替て数値を確認します。これにより自社サイトに最適なCTAボタンの色を見つけることができます。
まとめ
CTAボタンは、ユーザーを行動に促すうえで非常に重要な役割を持っています。そして色によってボタンのクリック率やコンバージョン率、最終的な成約率や受注率に影響を与える可能性もあります。
しかしながら「絶対的な正解」はありません。ユーザー一人ひとりが色に抱く印象が異なりますし、その時の心理状態によっても受け入れる/受け入れない可能性があるからです。
そのため、CTAボタンの色で迷ったら、まずは定番の3色(緑、赤、オレンジ)をA/Bテストすることがおすすめです。また成果に影響を与えるのは色だけでなく、どのような誘導文(コピー)を用いるかの方が重要である場合もあります。
そのため、色の選定に強くこだわる必要はなく、全体を通して、最適な流れを生み出すことがWEBマーケティングにおいて重要になります。